前回にひきつづき、こちらの買い物事情についてです。
今回は、衣料品や寝具などを扱っているKohlsというお店のカードです。これは、クレジットカード機能がついているカードなので、申請もちょっとややこしく加入するのをためらったのですが、今ではKohlsの戦略にまんまとはまっています。
Kohls会員の魅力は、とにかく会員であると
会員限定で割引になります。
1ヶ月に1回ほど、期間限定の割引クーポンのハガキが郵送で送られ、シールの所をはがすと、今回の自分の割引が何%かが表記されています。最大で割引は30%です。
10%の時、20%の時もありますが、30%と表示してあると、消費者としては「ラッキー♪」と思ってしまいます。
この割引システムもカード所持者の買い物状況によって、ふりわけられている、とてもよくできているシステムです。
そして、30%割引のハガキを持って、Kohlsに買い物へ行くと、セール品なども含め、全ての商品が表示価格から30%引きになります。
元々、メーカー希望価格が100ドルの物がセールで30%引きで売られていて、70ドルになった商品が上乗せで30%引きになると、49ドルになります。
これに税金がかかりますが、半額近い値段で商品を買うことができます。30%割引のクーポンがある時のみ、この値段で商品が買えると思うと、自然に消費者も財布の紐が緩くなります。
そして、その買い物ごとに、次回50ドル以上購入した場合のみ利用できる、10ドルのクーポンがもらえます。
こうして、Kohlsは消費者を常にお店に帰ってきてもらうという戦略に成功しています。
そして、お会計の時に、「今回のお買い物で(金額)ドル、安くなりました」と言われ、レシートにも大きく割り引き合計金額が表示されています。
日本だと「あつかましい」と思われそうですが、
英語で「You saved ~dollers」と言われると、「わ!こんなにも得した!」
と、思ってしまいます。
とにかく主張して、消費者へアピールする戦略、アメリカらしいビジネス方法です。
クレジットカード社会アメリカならではという気がしますが、日本もこういったカードが今後増えそうですね。