ア メリカ人はなかなか古い家を購入します。
新築を建てる人も、もちろんいますが、
古い家には今まで住んでいた人達の手間がぎっしり詰まっています。
アメリカ のお家は、芝があって、大きな塀や門がある家もあったり、プールがあったり、
地下室には小さな映画館があったり、庭に遊具や、噴水があったりする家もあります。
それらは、新築の家を建てた時にはたいてい付いていないものなので、
自分達で足していきます。
築50年なら、
今まで住んでいた人達が50年分、
「こ んなお家に住みたいな」と完成させたお家になるわけです。
でも、自分が歳をとるにつれ、自分の趣味、また家族の状況も変化するので、
今までの自分の家とお 別れをして、今の自分にあった家に引っ越します。
自分が愛情を注いだ、思い出が詰まった家と離れるのは悲しいけれど、
自分の大好きな家を好きだと言って購 入してくれる人がいるのは、違う喜びがあるでしょう。
新しいものを最初から作るのも素敵だけれど、元々ある古い物に手を加えながら、
自分の物にしていくことは、本当にセンスがいるし、かっこいいことだなと思 います。