私の旦那さん、コリンさんのおじいちゃんは、
二人とも朝鮮戦争を経験していま す。
徴兵制があった時代に生きているので、保守的な考えをもち、
アジア人に対して、良いイメージは持っていませんでした。
そんな両方のおじいちゃんの大切な、
初孫であるコリンさんが連れてきた彼女はアジア人でした。
それも、第二次世界大戦で戦った国、日本からやってきました。
最初は、どちらも私に友好的ではありませんでした。
当たり前ですね。
「結婚するなんて考えられない」と言う言葉を、
こっそり聞いてしまい、涙した日もあります。
でも、少しずつ変わるんです。
人って。
結婚する頃には、会う度に唇を奪われるようになり、
今では、私の子供達を見つめながら、涙を目にためて、
「こんなに可愛いものはいない」
とつぶやいています。
この人達にとってこんなに可愛いものは、
私の子供の日本人であるということを考えると、感慨深いものが有ります。
お好み焼きや、おでん、コロッケなんかを食べさせられる日もあったり、
私の息子に日本語を教えられることもあります。
まさかこの歳で、こんなに世界観が変わるなんて、
本人達が一番驚いていると思います。
先入観にとらわれず、
世界の人と人の繋がりが増えると、
きっと世界は変わると信じています。