福井県大野市を出発し、電車に乗って石川県金沢市へ。
駅舎はこんな感じ。
裏側(表側?)の方は超デザイニッシュ。
アメリカのTravel & Leisure(トラベルアンドレジャー)が選定した世界で最も美しい駅14選にランクインしています。
なかなかすごかったんですが、ここは写真撮ってないのでフリー素材でお楽しみください。
やっぱねー、デカいですわ金沢。
ここも故郷・岡山県津山市と同じく城下町をベースにしているまちですが、なにせ1藩で北陸3国を統治してた加賀100万石の城なので城下町の規模も桁違い。
ペタペタの土地の真ん中にちょっと小高い丘があり、ここに城が作られているため、お城の周囲がまるっと全部城下町です。実際、自転車で旧城下町域を走ってみたんですが、1時間近くかかりました。(炎天下まじえげつない…)
たぶん、外周を走るだけならそんなに時間かからないと思うんですけど、ちょっと入り込んでしまうと、変なところにクランクがあったり、
抜けられそうなところが行き止まりだったり、
敵の侵攻を防ぐための仕組みがそのまま残ってるせいで苦戦しました。
駅に続くメインストリートはこんな感じの高いビルが立ち並んでますが、
路地を一本入るだけで、天然の鮎が釣れる小川が流れてたり、木造の趣ある家が軒を連ねてたりする不思議なまちです。
壊して一から作り直すのではなく、そのときあったものを大事にしながら上に上に積み重ねてきたイメージ。歴史の層の厚さを感じました。
自力でまちの魅力を探るには時間がなかったので、出会ったひとに「金沢ってどんなまちですか?」と聞いてまわることにしました。
不思議なことに、みなさん決まってちょっと考えるんですが、しばらくすると淡々と話してくれるんですね。そして一度話し始めるとまあまあ長い。一定のトーンで「そういえば、こういうところもありますね」というように丁寧にまちの魅力を教えてくれました。
(ほんと人柄の良さが半端ないです。丁寧で穏やか。そして頭が良い。嫁や婿探すなら金沢ですよ皆さん)
ただ、その丁寧さ(上品さ)や穏やかさの根本は、金沢の品格に拠るものだけではないように感じました。
ある方が話してくれたのは「金沢のひとはおっとりしすぎている」「市外、県外から入ってきたひとが作り出す新しい動きに、金沢のひとはついていけてない部分がある」ということでした。
中核都市である金沢市は長い間人口の減少数より増加数(流入による社会増)の方が多かったはずで、「仕事がない」「人材がいない」「生活できない」といった問題に悩まされていなかったと想像できます。
上品さや穏やかさは、そういった悩みがないことによる余裕の表れ、という見方もできます。
周辺の地域に比べて、余裕さの残量がまだ多いように感じました。
さて。本日7月2日の宿はこちら
元々呉服屋のVIP専用のお屋敷(蔵付き)だったのものをリノベーションしたゲストハウス。いまや2,30のゲストハウスが乱立する金沢市において初めに開業した宿で、今年で8年目になるそうです。
外観はこんな感じ。
建物が張り出したり引っ込んだりしていて、作りが独特で面白い。
そしてオーナーのまさきさんがまたユニークな方で、これまでの壮絶な人生の話を「そうそう、そんなこともあったんだよね笑」と笑いながら話してくれました。
屋号の『ポンギー』とは、ミャンマーの言葉で『お坊さん』だそうですが、まさきさん自身がミャンマーでお坊さんをしていたことがあり、そこでの経験が人生に多大なる影響を与えているとのことでした。取り組みの1つとして、収益の一部をアジアの子供達の支援に充てているそうです。
この日はアメリカ、フランス、韓国、台湾、日本と多国籍ゲストでした。ここはスタッフさんがゲスト同士を繋いでくれるので、ゲストハウス慣れしていないひとでも安心です。
(僕の場合は、宿について5分でフランスからきたクリストフとラーメンを食べに行くことで話がまとまってました)
夜にはなにかしらのイベントが開催されており、この日は芸妓さん(金沢には花街があるんです)が遊びに来ていて、三味線の生演奏を聴くことができました。
そんな感じの2日目。濃いです。
次は能登半島の石川県七尾市に向かいます。
明日は誰と出会うのか。楽しみです。
【わらしべ通信】
あと、そう、ここからわらしべ長者スタートしました。
記念すべき最初のトレードは、わら→ネジで作ったオリジナル人形
です。
果たして、長者になれるのでしょうか。乞うご期待。