岐阜県高山市に来ております。
言わずと知れた、古い町並みが美しい観光地。平日にも関わらず、たくさんの観光客がまちを歩いていました。
でもあれですね、実際来てみて思ったんですが、トラベルブックやパンフレットに載っているここよりも、
もっと奥の通りの、こっちの方が風情を感じます。
ガッツリ整備されてないんですね。作り物感がなく、ひとの生活の歴史、その積み重ねが味わいを醸し出しているように感じました。
奥まで来ると、桜山八幡宮といういい感じの神社があったりします。
この日は飛騨高山ゲストハウスtauのオーナー・熊本さんに高山のまちを案内してもらいました。
tauさんは今年4月にオープンしたばかり。ほんのり新しい木の香りが漂うおしゃれ宿で、寝室はドミトリーといえど壁で仕切られたゆったりとした空間が確保されており、個室感覚で熟睡できます。(これはご自身の経験を元にしたオーナー熊本さんのこだわりだそう)
こんな感じで、
ダイニングから寝室から外観から、全部ほんとおしゃれで落ち着くデザインなんですけど、なんとこれ、大工経験ゼロの熊本さんと大工経験半年のご友人のふたりでリノベされたそうです。(「案外やればできるよ」ってほんとか…?センスないと絶対無理だぜこれ…)
ご夫婦で運営されているんですが、またこのご夫婦がね、ほんといい。
ムードメーカーのご主人としっかり者の奥さんという感じで、ふたりが作り出す空気感にゆったりと身を委ねているのが最高に心地良かったです。
そんな感じで、チェックアウト後もダイニングでぐだぐださせてもらってたんですけど、ずっとぐだぐだしてるわけにもいかないので、紹介してもらったらカフェANTSに行きます。
オーナーの井原さんはゲストハウスも運営されており、さらには宿泊施設の運営サポート・マネジメントを行う企業の代表も務めているというとてもアクティブな方。
長年、宿泊業に携わり、各地で得た経験を地元で活かしたいと考え、Uターンされたそうです。
「将来的に、高山発の観光事業を全国的に展開したい」とおっしゃっていました。
(『将来的に』と前置きされてましたが、たぶんもう始まっているんでしょうね。ニヤリと笑った顔に「まぁ見ておいてよ」と書いてありました)
面白い場所がまだ高山にあると教えてもらったので、話に夢中で放置してしまっていたアイスコーヒーを一気に飲干し、そこへ向かいます。
そこというのが、co-ba
ホームページによると、
『飛騨高山、この街には何かを創り出す気質を持つ人があふれています。そんな人達のアイデアや能力、チャレンジを集結させ、 この地ならではの新しいムーブメントを起こしていきます。』
だそう。"この地ならではのムーブメント"というのがいい感じ。
室内はこんな風。作り込まれてます。
"ほしい未来は、作ろう"
ここには、自らお茶をたてて和菓子と共に楽しむという粋なカフェが併設されているのですが、
そこにいらっしゃった岡崎さんと雑談で盛り上がってしまい、co-baの話を聞きそびれてしまいました(なにやってんだよ…)
あ、でもあれですよ。雑談と言っても「いま、下呂がものすごくアツい」という話を聞いてたんですよ。
WWOOF という、有機農家と農家の担い手を繋いで「知恵・知識」と「力」を交換しようぜ、という取り組みがあり、これが高山市の少し南の下呂市で行われているそうです。(下呂、また行ってみよう)
いろいろあった高山市ですが、一番印象深かったのは、町並みを散策していた時に出会った中学生たちとのやりとりでした。
この春、中学生になったばかりだという彼らは、課外授業で観光客に対して聴き取り調査をしているらしく、『どこから来たのか』『なぜ高山に来たのか』『高山にまた来たいか』と尋問さながらに聞いてきました。
一通り答えたあと、せっかくなので
「きみたち、高山のまちは好き?」
と聞いてみたところ、そこにいた6人全員が声を揃えて
「はい!」
と答えていました。
この時点で「おぉ…」と思ったのですが、続けて「なんで?どこが好きなの?」と聞くと、それまで黙っていたマルコメみたいな男の子が、あれがああで!これがこうで!と、聞き取れないほどの速度でぶわーっと高山の魅力を話してくれました。(聞き取れなかったけど、愛着はすごく伝わった)
中学生が地元めっちゃ好きっていいですよね。自分の地元もこういう風にしたいなぁと思った高山の一日でした。
次は、岐阜県美濃市に行きます。
【わらしべ通信】
石川県七尾市でトレードしてもらった赤なまこ石鹸は、岐阜県高山市にて広島カープゴーフレットになりました。
その直後、昼ごはんがまだだと言っていたお姉さんと出会い、カープゴーフレットとお姉さんのお気に入りのペンとトレードしました。
このペンがなにに変わるのでしょうか。乞うご期待。