ミシガンでは、冬が一年の半分以上と言っても過言ではないほど、長く厳しいものです。
11月頃には、日本(津山)の1月、2月頃の気温になるので、
ミシガンでの1月、2月の気温は最高気温が氷点下の毎日です。
風がある日の体感温度はマイナス25度くらいになり、
外に15分いると皮膚が凍ってしまうので、
バスで登校する子供達は外でバスを待つことができません。
そのため、体感温度が低い日は、雪の積雪量に関わらず、
学校が休校になります。
それでも、こちらは家全体をあたためるセントラルヒーテイングシステムなので、
お家の中は温かく、とても快適です。
家の外と中が、全く温度が違うので、外に出る事が、本当に面倒な上、命の危険があるため、
こちらの人達は家を楽しむことの達人となります。
家の中で楽しめる自分の趣味を広げることも、もちろんですが、家、内装にしっかり手をかけています。
北欧やロシアの方もそうですが、やはり寒い地域の人達は、家の中に凝ります。
自分の家を自分色に
素敵に演出するのが本当に上手です。
カリフォルニアやフロリダのような温かい地域の人達が持つ感性、スタイリッシュな感じも好きですが、
寒い地域の人達の『あったかい』環境を視覚で楽しむ術は本当に素晴らしいものです。
せっかくの雪景色を満喫するための工夫や、こだわりをもった家具、大好きな画家の絵を飾ったりと、
便利ではないけれど、自分が幸せになる空間作りをよく知っているんだなと関心します。
そして、この長い冬が明けると、温かい季節がやってきます。
こちらの人達はあたたかい季節、春と夏への感謝が深く、
またその季節を思いっきり楽しむことが上手なようです。
日本人がたった2週間の桜の季節を慈しむように、
寒い土地の人々は温かい季節を待ち望み、太陽の季節に心を躍らせます。
その土地で生きることを楽しむ方法は、
どんな状況でも、生活の多くの部分で隠れていますね。
私も長い冬を楽しむ環境作りを楽しみたいと思います。