セレンディピティということば、聞いたことありますか?
このことば、最近とっても大切だと感じています。
セレンディピティとは・・・
「思わぬものを偶然に発見する能力」と広辞苑にあります。
狙っているわけではないけど、なんかすごいこと見つけちゃいました!!ということです。
組織内のセレンディピィティの伸ばし方
よくあるパターンは・・・
調べたいことがあってインターネット検索をしていたら、他に気になることに目が行ってしまい
気づいたら他のことを調べていた・・・結果、いいこと発見した!
これは、だれでもよくありますよね。他にも、街を歩いていたら・・・、人と話していたら・・・etc
今まで多くの分野で、私たちが聞かされる成功事例も、このセレンディピティによるものがたくさんあります。
例えば2002年ノーベル賞の田中さんは、実験中間違えて、違う薬をまぜてしまいました。
しかし、その間違った試薬に何かを感じて、実験をつづけたところノーベル賞につながる大発見となったそうです。
良いアイデア、発想が次から次へとでてくるようになるには・・・?
セレンディピティを伸ばすには、
思いついたことを“とにかくやってみる”ことが大切です!
とにかくやってみると、つぎのセレンディピティは強力!!
出てきたアイデアというものは、初めはまだまだ未完成のものです。
この段階で実行してみても、実はまだ市場とあっていなかったり、何か足りなかったりします。
でもとにかくやってみます。
すると、実際にやってみたこの段階からおこるセレンディピティは強力です。
そのアイデアを、さらにスゴイものにするためにと言うだけではなく。
まったく、思ってもみなかった化学融合がおこってみたり。
まったく、違う方向のスゴイ発想が生まれたり。
既存のサービスを一変させることが生まれたり。
そして大切なのは、アイデアが“実際に行われた”ということです。
それは組織全体から継続して
アイデアや発想が連鎖するトリガーとなります。
新事業に成功の根拠は必要か?
そもそも、アイデアも、将来大きな利益を生む
根拠がしっかりあるものは、すでに誰かがやっていますし、やっていなくても、そのうちやります。
結局、競合が多ければ、大きな利益にはつながらないのではないでしょうか。
完全には、成功するかはわからないけど、スタートしてみて
そこから得る発見は非常に大きいと思います。
スタッフの発想を奪うことは、中小企業の衰退
中小企業といえども、ある程度歴史のある会社ほど、セレンディピティは起こりずらい状況にあります。
理由は、
・新しいことは必要だと思っているが・・・忙しいし、今は儲かっているから・・・という先送り意識
・経営者をはじめとして、スタッフに勝手なことをさせない管理的風土
・組織としてもある程度、仕組み化されているため、スタッフが業務担当的
結果、スタッフはアイデアが思いついてもアウトプットをしなくなります。
他にもあるとおもいますが、スタッフの思い付きを奪うことは、
中小企業にとってこれから
5年後、10年後の大きなチャンスロスを生むことにもなります。
セレンディピティは、はたして偶然のものか?
たくさんセレンディピティをおこす人について。
セレンディピティとは・・・「思わぬものを偶然に発見する能力」と
文字通り読むとただ、運のいい人と言うように聞こえますが。
しかし、たくさん起こす人の共通点は、好奇心が強いタイプの人。
自発的に行動するタイプの人に多いです。
理由は言うまでもないかもしれないが、
指示されたことしかしない、作業者タイプの人は、
セレンディピティは絶対起きない。
ヒットも、まずは、バットを振らなければ起こりえません。
そして、ホームランはバットを振るだけではなくボールの捉え方が優れていなければ起こりえます。
嗅覚を磨くには、まずは、バットを振り始めることです。
社内にMrセレンディピティ、Msセレンディピティがいれば、
やってみることを応援するべきだと思います。