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武川 和憲Take

2018.01.29

いいね!をたくさん集める写真の撮り方とは?情報発信力を強化する写真ワークショップレポート

『情報発信力を強化する写真ワークショップ』と題して、カメラ初心者のための写真の撮り方勉強会を開催しました。

「カメラを買ったものの、うまく使いこなせない」

「納得いく写真がなかなか撮れない」

「良い写真とあまり良くない写真はわかるけど、どういう理屈で良し悪しが変わるのかわからない」

という悩みを持つビギナーの方々を対象として、『構図の探し方』と『光の取り入れ方』をテーマに実施しました。

講師はレプタイル映像部門の井戸雅之。


これまで数々の動画や写真を世に送り出してきた映像のプロフェッショナルです。

 

今回の被写体は、「去年の恵方巻きとは一味違う写真をSNSで発信して、たくさんのいいね!がつくようになってもらいたい。今日はそのための練習をしてもらおう」ということで、これになりました。

ただ、巻き寿司丸々一本では難易度がS級なので、カットしてあるものスーパーにて購入。

 

まずは、各々、これまでの方法で巻き寿司を撮影してもらいました。

上から撮ったり

正面から撮ったり

回り込んで横から撮ったり

皆さん、様々なバリエーションで試行錯誤されていました。

つぎに、各自が撮った写真を一覧にして、投票。

「いいね!」「超いいね!」が多く集まった写真について、講師がその理由を論理的に解説し、より良い写真を撮るための構図と光の探し方をレクチャーしました。

良い写真を撮る上で、重要なのは

この3つだそうです。

主題をはっきりさせるとは、"何を撮りたいか"をはっきりさせること。

今回の場合、主題は"巻き寿司の色鮮やかな断面"ということになります。

主題をはっきりさせたら、それを際立てる構図を見つける必要があります。

そのために紹介されたのが、三分割法という手法。

三分割法とは、画面を縦横に三分割した時に、線上や交点に主題となるものを配置する方法です。
人の目は、この線上や交点にあるものに注目しやすいそう。

また、自然光のもとで撮影すると、紫色から赤光(虹の七色)が被写体にまんべんなくあたり、綺麗に撮れますが、蛍光灯のもとだと、青色や赤色が強く当たってしまい、被写体の良さを引き出すのが難しいそうです。

そのほか、逆光(カメラ→被写体←光となる位置関係)と順光(光→カメラ→被写体となる位置関係)を駆使して、料理の"照り"を出す方法や、お茶から立ち上る湯気を上手く撮る方法などを学びました。

理論を学んだあと、再度、巻き寿司を撮影。

最高の一枚を撮るべく、各々ベストプレイスを探し回ります。

最後に、レクチャー後の写真を一覧化して投票。

並べると、こう。

上がレクチャー前、下がレクチャー後。番号と撮影者が対応しています。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(ちなみに、レクチャー後に一番得票数の多かった①は、講師・井戸の渾身の一枚でした。台本のような展開)

質疑応答では、

「自然光が少ない場所では、どうすればきれいに撮れるか」

「手ブレをなくすにはどうしたらよいか」

「フラッシュはどの場面で使えばいいのか」

といった質問があり、時間いっぱいまで講師が丁寧にお答えしました。

終了後、参加者に記入頂いたアンケートに、ひとつ上の写真講座開催を希望する声や、今回来られなかった方のためにまたやってほしいという、ありがたい意見が多数あったので、次回の開催を検討しようと思います。

節分の時期に、皆さんがどんな恵方巻の写真をアップしてくれるのか。いまから楽しみです。

 

【筆者たけかわの私感】

巻き寿司を撮っている時に、ふと思ったことがあります。

「自分はこれほどまでに、巻き寿司と真剣に向き合うことがいまだかつてあっただろうか」、と。

ファストフードとして開発されたという経緯もあり、これまで巻き寿司は"向き合う"対象ではありませんでした。しかし、「どう撮ったらこいつの良さを引き出せるか」、「みんなにこいつの魅力を伝えたい!」と考えながらファインダー越しに見つめていると、目の前の巻き寿司に対して愛おしい気持ちが芽生えてきました。

写真で一番大切なのは、実は、

被写体と向き合うこと

これなのかもしれません。

いままで、いわゆるブツ撮りをするときは、対象をただのブツとしてしか見ていませんでしたが、愛情を持って接すべきだったと思い直しました。

「被写体の魅力をみんなに伝えたい」

この想いを実現するものとして、今回学んだ"構図"や"光"といった手法を活用すべきなのだと感じました。

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