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レプログ

山崎 裕子chikori

2024.08.28

「TTTこどもパソコンプログラミング教室」のプログラミング出前授業を取材していただきました!

レプタイル教育事業部(TTTこどもパソコンプログラミング教室)では、地域の未来を担うI T人材育成を目的に、2018年度より「無料のプログラミング出前授業」を岡山県内の小学校を対象に行なっています。

今回、その授業の様子を、津山市を中心に活躍されているライター・内田純子さんに取材していただきましたので、特別に公開します!

 

プログラミング出前授業ってどんなことしているの?

「岡山県津山市のレプタイル株式会社が、岡山県内の小学校を対象にプログラミングの出前授業を行なっているらしい! しかも、なんと! 無料で……?」

 

岡山県内で最大級のキッズプログラミングスクール「TTTこどもパソコンプログラミング教室」を運営するレプタイル株式会社。「なぜ、無料で出前授業を行なっているのか?」「出前授業の教室の中で、何が行われているのか?」「ってか、そもそもプログラミングってなに?」

 

そんな疑問を抱き、津山市在住のライター・内田純子が「プログラミング出前授業」に同行取材してきましたので、みなさんにお伝えいたします!

今回訪問したのは、岡山県真庭市の川東小学校。周囲を青々とした田んぼに囲まれ、のびのびと学びに励むことができそうな場所に小学校があります。

 

夏休み直前のこの日。子ども達は、校庭でサッカーをしたりブランコをしたりと思い思いに休憩時間を過ごしています。

 

プログラミング出前授業の羽様(はざま)講師と一緒に、一歩校庭に入ると、

「あっ!! TTT! こんにちは!」「プログラミングだーーー!」との子ども達の嬉しそうな声。

 

羽様講師は、「TTTこどもパソコンプログラミング教室」以外に、津山市のアルネでも単発のプログラミング教室を開催しているとのこと。これまでにプログラミングを教えた子どもの数は、延べ1000名以上になるそうです。また、川東小学校では4年生・5年生の出前授業を先月実施したこともあり、子ども達が「羽様講師=プログラミング=TTT」と、覚えてくれているのだとか。

校庭に一歩入った瞬間に、羽様講師の人気ぶりを垣間見た気がしました。

まずは、「自分で考える」「課題解決」を体験

出前授業は、基本的に時間割の2コマを使用します。

今回は、3限・4限を使用し、6年生の18名が参加されました。

 

時計の針が10時40分を指し、チャイムの音が鳴ると、それまで思い思いに過ごしていた生徒全員が、きちんと机に座って「よろしくおねがいします」と礼儀正しく挨拶してくれました。

 

羽様講師からの「普段、プログラミングに触れている人〜?」との質問に、一人だけ手が挙がりました。続けて、「あ、一人いるね! 多分、初めての方が多いと思います。なので、初めての方に向けてちゃんと説明するので、安心してください」との声かけから始まりました。

 

配布されたプリントの題名に「OTA2024アイデアワークシート」と記載されています。

「OTA」とは、「Okayama Tech Award For Kids」の略称で、レプタイル社が2018年から運営している「岡山の子ども達がI Tスキルを身につける機会の創出」を目的とした社会貢献事業です。今回の「岡山県内の小学校での無料出前授業」も、OTA事業の一環とのこと。

OTAでは、岡山県の小学生を対象にした「プログラミング作品コンテスト」も開催しています。今年度のコンテストのテーマが「地域の未来にあったらいいなと思う『モノ』」。無料出前授業の内容が、そのまま「OTAプログラミング作品コンテスト」のテーマにリンクしています。

この出前授業をきっかけに、コンテストに応募してくれる小学生が増えることも期待しているといいます。

授業は進み、黒板に「岡山といえば!!」とのスライドが映されています。

スライドを見ながら、羽様講師から子ども達にいろいろな質問が投げかけられます。

 

元気いっぱいに前のめりで手を挙げるみんなの姿。

授業が始まる前までは、「外部の講師の出前授業に、初めてのプログラミング……。子ども達は、緊張しないのかな?」と少しだけ心配していた私。ですが、私の心配とは裏腹に、緊張のそぶりをまったく見せずとても楽しそうに授業を受ける子ども達。

きっと、子どもと同じ目線で話をされる優しさあふれる羽様さんが講師なので、子ども達も授業開始時点から打ち解けられるのだろうなと感じました。

 

自分たちが暮らしている岡山県について簡単に学んだ後は、先ほど配布されたアイデアワークシートに沿って、地域の未来について考えていきます。

・キミがくらしている地域はどんなところ?

・地域で「こまったこと」はなにかある? 

 ・「こまったこと」はどうすればかいけつできる?

“どうやったら、今暮らしている地域で、「安全」で「楽しく」「便利な」生活ができるだろう? 地域の未来にこんな「モノ」があったらいいのにな!” と、自分が暮らす地域のことを真剣に考えます。

 

自分で課題を見つけ、解決するアイデアを形にする。これからの社会で生き抜くための素養である、「自分で考える」「課題解決」を体験しました。

 

一人ひとり、思い思いの発想を形にするプログラミング

11時10分、羽様講師から「では、みなさんお待ちかねのプログラミングに入っていきたいと思います」と、一言。

「いえーい!」という子ども達の歓喜の声。

タブレットを使用して、プログラミングを実践する時間が始まります。

子ども達は、先ほどよりもさらに真剣なまなざしで羽様講師の説明するスライドを見つめています。

 

「プログラミングを学べば、自分でゲームを作れたり、自分のアイデアを形にしたりできます。プログラミングとは、コンピューターに『命令』を出すことです」と、羽様講師は子ども達にも理解しやすいようにわかりやすい言葉で説明しています。

 

プログラミングの基本的な説明があった後、プログラミングの実践です。

「Scratch(スクラッチ)」というソフトを使用し、「空飛ぶタクシーゲーム」を作ります。

1台の空中を飛ぶタクシーが、タブレットの画面の左から右へ空の中を進んでいます。そこへ、右から鳥が飛んできます。空飛ぶタクシーが鳥にぶつかったらゲームオーバーとなるゲームです。最初の設定では、タクシーが鳥にぶつかっても、素通りしてしまいます。ゲームオーバーにならないので、ゲームとして成立していません。そこで、動きに関するプログラミングを設定します。すると、タクシーが鳥にぶつかるとゲームオーバーになるのです。

羽様講師に教わった通りに、目の前のタブレットを操作しプログラミングの設定をする子ども達。ゲームの画面が変化し、今まで素通りしていた鳥がちゃんとタクシーにぶつかります。

 

「おぉ、すげー! 楽しい!」

自分が設定したプログラミングによって、ゲームが目の前で変化し、思わず子ども達から歓喜の声があがります。

プログラミングの設定を少し変えるだけで、鳥をもっと大きくすることができたり、タクシーが進んだ距離を計れるようになったりします。

 

「どうすればもっと面白いゲームになるのか?」

自分の頭で考えて、自分だけのアイデアを形にします。そして、周りの友達と見せ合い、教室中を色んなアイデアが飛び交います。

 

ゲームが思い通りに動いた時の感動は、一つの成功体験に繋がります。成功体験を積むことが、「子どもの自己肯定感を育む」といわれているそうです。

 

プログラミングの授業は、正解がありません。他の人と違うことをしても叱られません。むしろ、注目の的になります。「正解がないからこそ、失敗を恐れずにチャレンジできる」。そんな姿を目の当たりにしました。

2020年度から小学校でプログラミングが必須科目に。

あっという間に2コマの授業が終わり、「たのしかったー!」との子ども達の声。

授業が終わっても、タブレットに向かって友達と盛り上がっている姿も見られます。

 

授業後に、6年生担任の先生に今回の出前講座を依頼したきっかけと、受講後の感想を伺いました。

「2020年からプログラミングの授業が必須科目になったのですが、授業への取り入れ方を思案していて。職員の回覧板で、レプタイルさんの無料出前授業の存在を知り、プロの力をお借りしたいと思い依頼しました。子ども達も本当に楽しそうでしたし、積極的に取り組む姿勢を見られてよかったです」とのお言葉。

 

無料の出前授業は、今年度は6月〜9月まで、岡山県内の小学校であればどこへでも訪問可能だそうです。

また、作品コンテスト「Okayama Tech Award For Kids」は、岡山県内の小学1〜6年生を対象に、7月1日〜9月30日の期間で、プログラミング部門とイラスト部門で作品を募集しています。

 

生成A IやD X推進などのデジタル化の波が押し寄せる昨今、IT人材のニーズは高まり続けています。しかし、経済産業省の発表によると、2030年には80万人規模でI T人材が不足するといわれているそうです。都市部への人材流出などの社会課題もある中で、レプタイル社では「地域の未来を担うIT人材の育成」に貢献すべく、このプログラミング出前授業を行なっています。

羽様講師は、言います。

「プログラミングは、エラーの連続でコンピューターはなかなか思い通りに動いてくれない。だからこそ、『思い通りのゲーム作品を作りたい』という意欲から、失敗しても諦めず自分で試行錯誤する習慣が身に付くと思っています。人生も失敗の連続だと思います。思い通りにいかないことや失敗した時に、どう向き合うか。子ども達の成長に大切な「レジリエンス─へこたれない力─」をプログラミングは養ってくれると信じています」。

 

「IT人材の育成はもちろんのこと、プログラミング教育を通じて、子ども達の人間的な素養や可能性を十分に引き出してあげたい」とのレプタイル社の考え。その考えに賛同する地域の企業が、OTAのスポンサーとして協賛してくださるそうです。

 

「“地域の未来を担う子ども達のために”と支援してくださるスポンサー企業のお陰で、無料の出前授業を実施できているんです」と、羽様講師は教えてくれました。

 

カンカン照りの昼下がり、周囲の田んぼでは、太陽の光をたっぷり浴びてぐんぐん成長する稲が輝いていました。青々と輝く稲と、イキイキとした表情の子ども達の姿が重なります。この自然豊かな環境で、大人たちの想いをぐんぐん吸収してのびのびとたくましく育っていくのだろうなと思いをはせながら川東小学校を後にしました。

レプタイルでは、岡山県内の小学校での「プログラミング出前授業の無料実施」や「プログラミング作品コンテストの開催」などを通じて、地域でITスキルを活用できる人材の育成に2018年より取り組んでいます。

2024年度の無料プログラミング出前授業は【2024年9月末】まで承っていますので、ご検討いただける岡山県内の小学校様はお気軽にお問い合わせください。

 

また、岡山県内では最大規模のプログラミング&イラスト作品コンテストである「Okayama Tech Award For Kids」では、ご協賛いただけるスポンサー企業様を引き続き募集しております。地域の未来を担う人材育成にご出資いただける企業様からのご連絡をお待ちしています。

 

▼「プログラミング出前授業」「スポンサー協賛」についてのお問い合わせ

レプタイル株式会社 教育事業部

(TTTこどもパソコンプログラミング教室)

TEL:090-9820-7699

 

▼作品コンテスト「Okayama Tech Award For Kids」について

https://tinytech.jp/services/ota/

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