消費者や顧客へ情報を伝えるための各種メディア。
それぞれ対象との接触時間やタイミングなどが違い、
特徴にあわせて制作しなければ、効果をじゅうぶんに発揮できません。
そこでメディアの有り様がどんなものなのか、
それぞれの特徴を「動物」に例えてみました。
まず、よく目にする広告媒体「新聞折込チラシ」はどうでしょう。
日によっては何十枚もある折込チラシの中から、目に止まり手に取られなければ、
陽の目を見ず、廃品回収の束に直行です。
そんな「新聞折込チラシ」は動物で言えば「求愛をする鳥」。
アピールは様々で、孔雀のように豪華絢爛なものや、
変わった形で目を引くもの、シンプルに愛のダンスを踊るものなど、
相手の愛を勝ち取ることに命をかけています。
次は「商品カタログ」。
消費者の側に置かれ、商品の注文のたびに繰り返し見られます。
そんな「商品カタログ」は「パートナー犬」のような存在。
飼い主にずっと寄り添い、至れり尽くせり奉仕したり、
時には楽しませてくれたりもします。
では「会社パンフレット」はどうでしょうか。
企業として仕事に対する心構え、商品のアピールポイントなど、
外からはなかなか見てとれない会社の中の情報を明らかにする、体を表すためのメディアです。
それは種類ごとに独特の角を持ち、時には勝負の道具ともなる「山羊(の角)」。
角の破壊力や鋭さといった、良し悪しが
勝負の行方を左右する局面は多いと思います。
それから街などに貼る「広告ポスター」はどうでしょう。
ターゲットの接触時間はとても短く距離も離れている可能性が高いため、
細かく説明するような内容は不向きです。
ファーストインパクトの一瞬でできるだけ多くの情報を伝えられる、
研ぎ澄まされたコピーと練りこまれたビジュアルの瞬発力が命です。
それは渾身のダッシュで獲物を狙う「チーター」。
ただし、瞬発力だけが取り柄なので、最初の一撃を逃してしまうと、
獲物が去っていくのを虚しく見送るだけになってしまいます。
ウェブサイトの場合は、会社ホームページならパンフレットと同じく、
またキャンペーンなどのランディングページなら折り込みチラシと似たような面もあり、
バナー広告はポスターと同じような特徴を持っています。
その他の色々なメディアも、それぞれの特徴を動物に例えてみると、
表現やコンテンツの方向性を見極めやすくなるかもしれないですね。